一般社団法人 日本道経会

一般社団法人 日本道経会

日本道経会は、「道徳経済一体」の理念に基づき、産業人教育の推進ならびに繁栄と永続の企業の創造につとめ、 経済倫理の確立および経済界の安定的発展に寄与し、地球市民の一員として社会に貢献することを目的としています。

活動予定

令和3年1月21日~30日
21日(木)
22日(金)
【東海・長崎互敬塾】...
23日(土)
24日(日)
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29日(金)
30日(土)

【愛知支部】経済講演会を開催

活動報告
令和2年12月15日
  • 事務局長
鈴木 輝彦

令和2年11月11日(水)、名古屋銀行協会2階201号室にて、松下政経塾塾頭の金子一也氏を講師にお迎えして『松下幸之助の経営理念とひとづくり』と題しご講演いただきました。

【講演要旨】

1.松下幸之助氏が経営理念の必要性を感じたとき。24歳で会社を立ち上げ経営をしてきたが、会社の中でいろいろな問題が発生して、どうしたら良いものだろうか?と思い悩んでいた時、ある人に宗教の会合をしているところに連れていかれ、そこに居た人達が無報酬で嬉々として生き生きと働いている姿を見て、我が社にもしっかりとした、『経営理念』が有れば社員全員生き生きと働くようになるだろう、と気が付いた。

2.松下政経塾設立した趣旨(1979年・84歳時)と趣意書

①日本国自体がタイタニック状況にあるにもかかわらず、国自体が行き先不明の航海をしている。目の前に大きな氷山があり衝突しかけているにもかかわらず、舵が切れない。それは経営理念が無いからだ、と思い政府に色々提案したが受け入れてくれないので、これでは、危ない、と政治と行政を経営しようとして41年前に政経塾を造られた。

②趣意書ⅰ)国家の基本理念と会社の経営理念を定める。ⅱ)それを実現出来る人材を育てる。

●達成する為に

ⅰ)塾是(真に国家と国民を愛し、新しい人間観に基づく政治・経営の理念を探求し、人類の繁栄幸福と、世界の平和に貢献しよう)。

ⅱ)塾訓(素直な心で衆知を集め、自修自得で事の本質を究め、日に新たな生成発展の道を求めよう)。

ⅲ)五誓(素志貫徹の事、自主自立の事、万事研修の事、先駆開拓の事、感謝協力の事)。

3.松下幸之助氏が政経塾で語った講話は91時間27分であり、その中で幸之助氏が若者にどの様な事を言いたかったか?を2冊の本に纏めた(リーダーになる人に知っておいてほしい事。PHP出版)。

【講演詳細】

自宅を造られる時にも松下氏は趣意書を作成している(家は住んでいる人の人格の表れである。華美にならず、質素過ぎず、携わった建築屋さんの最高の技術で、予算内で建ててもらいたい。毎朝建築に取り掛かる前に全員でこの趣意書を読んでから仕事を始めて欲しい、と言っている。

  • 38歳の時に、これから250年かけてこの世界から貧乏をなくしていこう。企業経営はお金儲けだけではない。仕事は世界の幸せを造っているのだ、という事を、社員並びにお取引先に呼び掛けていきそして仲間になって頂こう、と考えスタートした結果大発展を遂げる事に繋がった。
  • 塾生には、絶えず目先の事だけでなく遠い未来の事を考えて欲しい、自分の事だけでなく皆の為になることを考えて欲し、と言っておられた。
  • 松下の3段活用=1段目は23歳の時(1918年)に松下電器を造り、2段目は51歳の時(1946年)PHPを造り、3段目は84歳で(1979年)政経塾を造る。松下の全ての会社に、経営理念として入っている言葉が有る。『物心一助人類の繁栄平和幸福の実現』という言葉を昭和7年に使っておられ、20年̃30年毎に一つずつ事業(フェーズ)をかえている。物造り、心造り、国造り、と絶えざるイノヴェーションを起こしてこられた。
  • 91時間27分の講話の中で良く使っておられる言葉の1番は、『素直』という言葉を156回、2番は、『自修自得』で65回、3番は、『衆知』で32回。この実績から言える事は、『人づくり』について語っておられ、松下電器は何を造っている会社ですか?と問われたら、『人をつくって居る会社で、併せて電気製品も造っている会社』だと答えて欲しいと塾生に語っている。
  • 松下幸之助氏は人材育成に集中していた。モラロジー(日本道経会)が提唱している、『徳づくりの経営』(品性資本の経営)を廣池博士と同時代に(昭和7年頃)松下氏も提唱していた。松下氏と廣池氏が同時代に提唱しているので、接触をしていたかどうか?PHPの資料館にて調べたが出てこなかった(金子氏が調べた)。
  • 松下氏の人の採用基準は、①運の強い人、②愛嬌のある人、③頑張って勉強ができる人、④説得力のある人、の4つである。
  • 松下氏は「自分は運が良かったからこそ成功したのだ」、と言っている。
  • 経営者は、自然に従順で融通無碍の心で全てを受け入れてすべてを生かすことが必要、と言っている。
  • 戦国時代の3英傑が、ホトトギスの詞をそれぞれ詠んでいるが、松下氏はその3つではなく、『鳴かぬならそれもなおよしホトトギス』と呼んでいる。
  • 自修自得=自分で自分を育てる以外ない。自修自得できない奴は、自業自得だ、と言っている。
  • 政経塾は人間を勉強するところである。一番人間が分かる職場は工場・販売(現場)である。人間を相手に仕事をしているから。
  • 平家は源氏によって滅んだのではない。内部の問題で滅んだ。信長は謀反によって滅んだのではない。自らの過信により滅んだのだ。
  • 『どうにかして、2階に上がりたい、と思っているものだけが、梯子を見つける事が出来る』と言っている。経営理念・理想的な社会が2階でそれを実現したいと、思う人のみが達成する方法を見つけ出す、と言う事だ。

コラム

新しい日常の自分(ひと)づくり

令和2年4月に新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、緊急事態宣言が全国的に発令され、国民・企業・事業者に対し感染拡大の防止に向けた行動を強く推進するよう呼びかけられた結果、今までのビジネスの流れが一変いたしました。 ビジネス商談の中心が、ウェブによる活動に移行され戸惑いを覚えている経営者の方々も多いのではないでしょうか。 しかしながら、会議やミーティングの手法が変わるだけで、人と人のつながりや信頼関係に変化があるわけではありません。 最近の電子機器を操作...続きを読む