千葉支部 道経一体経営セミナー
- 千葉支部セミナー委員会
令和6年8月24日(土)の14:00から17:15まで、千葉県柏市の公益財団法人モラロジー道徳教育財団のキャンパスプラザC会場において、本年度の千葉支部活動テーマ「三世代交流 ~永続を目指して~」を主題として道経一体経営セミナーを開催し、27名が参加しました。
第1講では、モラロジー道徳教育財団・企業センター長の藤井大拙氏にご登壇いただき、テキスト『徳づくりの経営』の第4章第7項「事業承継は徳の継承」をテーマにご講話いただきました。企業は「社会の公器」であり、経営者の究極の任務は「後継者を育て事業を継承していくこと」である。また徳を積み、徳を継承することが重要で、その精神より資産や人を優先して継承する事業承継は失敗しやすい、とテキストの内容に触れたのち、数々の企業や経営者の事例を披歴されつつ、道経一体の理論に基づいたお話をいただきました。
第2講は、大阪で「シーズニング」と呼ばれる粉末調味料の製造販売を行っている株式会社丸福 代表取締役社長の福田靖久氏にご登壇いただき、新卒で父・重造氏が創業した自社に入社した直後から社員の前で社長である重造氏に「こんなやり方では、続かへんで」と指摘して、親子喧嘩が絶えなかったというエピソードや、工場で先代と従業員が生死の境をさまよった事故が起こったことで、それまでの自分の姿勢を反省した事例などを交えつつ、他人の幸せを祈ることや三方よし経営の重要性などを先代の後ろ姿から学んだというお話をいただきました。また、後継者については次女の夫に入社してもらい、互敬塾に所属して道経一体を学んでもらっている最中、というお話をいただきました。
両講師によるパネルディスカッションの時間では質問に答える形で、株式会社丸福様のビジネスモデルや福田講師の親子関係など、1講、2講の内容を深掘りする時間となりました。セミナー終了後は会場をレストランに移して講師を囲んで懇親会を行い、参加者による感想発表など和やかな雰囲気の中、楽しい時間を過ごした後に散会となりました。