日本道経会&互敬塾共催【全国ライブ配信セミナーを開催】
- 副塾長
日 時:令和2年11月20日(金)19:30~21:30
会 場:生田産機工業(株)会議室より
メンバー:生田泰宏(開催責任者)、中桐万里子(キーノートスピーチ)、長坂善人(体験スピーチ)、濵口武(ファシリテーター)、竹内巧(技術責任者)
オブザーバー:樋口(京都互敬塾支部長)、内藤(京都互敬塾副支部長)、福井(京都互敬塾副支部長)
令和2年11月20日(金)、日本道経会・互敬塾共催の全国ライブ配信セミナーをZOOMウェビナーにて開催し、全国から86名の方々にご視聴いただきました。
今回は「二宮尊徳から学ぶwithコロナ時代の働き方」をテーマに、体験スピーチを(株)長坂養蜂場代表取締役の長坂善人氏に、キーノートスピーチを二宮尊徳7代目子孫の中桐万里子氏に務めていただきました。
長坂氏の体験スピーチは創業の精神である「感謝 報恩 三方よし」をいかに企業経営の中で実践されているかという内容で、ぶんぶんファミリーである社員さん、お客様、そして地域社会に貢献しながら自社も良くなっていく。このコロナ禍で店舗休業の際には、ネット通販でご注文のすべてのお客様に手書きのメッセージを添えて商品発送したことでお客様に喜んでいただき、今では店舗販売もネット通販も伸びているとのことでした。
二宮尊徳の「至誠と実行」という言葉通りの実践をされているお話には大変感銘を受けました。
そして、中桐氏のキーノートスピーチでは二宮尊徳の教えを通して我々がどう考え、どう実践していけば良いのかを分かりやすくお話いただきました。
尊徳は約600にも及ぶ農村の再建をすることにより、「心田」と呼ばれる人々の精神を救い、自分自身で精神を造ることの大切さを説いていたのだと思います。
尊徳はすべての物や人には徳があり、その徳をつくる力によって顕在化し社会に役立てることを「報徳」と呼んでいました。その報徳思想の根本は小田原藩大久保忠真公への恩返しであり、そういう意味では我々が学んでいる「伝統」という考え方に極めて近いと感じました。
また、尊徳の実践は「勤労・分度・推譲」から成り立っており、特に推譲は未来への投資であるのと同時に未来への備え(備蓄)であるというお話は、このコロナ禍での各企業の参考になるのではないでしょうか。
本来では視聴者とのトークセッションにも十分時間を取る予定でしたが、その時間を短縮して急遽まとめのスピーチをしていただくほど、非常に中身の濃い、皆さまに喜んでいただけるセミナーとなりました。
今でも「もう少し中桐さんのお話を聞きたかった」という反響が多く、第二弾を企画したいと考えております。感謝する側から感謝される側に回るという教えを実感しています!