長崎互敬塾 移動例会
- 副支部長
長崎互敬塾の移動例会として、(株)落水正商店様へ会社訪問をし、落水日朗社長により現地にてお話しをいただきました。
鶏卵生産に対する深い愛情と誇りが感じられる、非常に感銘を受ける経験でした。落水社長は飼育している鶏を社員同等と考えており、一羽一羽に対する配慮が工場全体に行き渡っていることを感じさせられました。
日本で飼育されている鶏は、全国1億5000万羽、長崎で150万羽、そのうち30万羽を(株)落水正商店で飼育されているそうです。鶏に対する徹底したケアが行われており、カンピロバクターやサルモネラといった菌検査への対応の徹底や、抗生剤を使用せずに鶏が病気を乗り越えられるようにしているなど真摯な取り組みがうかがうかがえました。
HACCP対応型センターの設備投資を果敢に進めた姿勢には経営者としての当時の覚悟を感じました。慎重且つ挑戦者であること。学びが多い部分だと感じます。また経営判断に悩んでいる時、日本道経会会員企業の支援を受けながら困難を乗り越えた経験談もお聞きすることができ、窮地での仲間の存在としても道経一体を学ぶ同志がそばにいる大切さを実感します。
「利益を追求することよりも、良質な卵を作ることに全力を注ぐ」という姿勢を強く持たれていることがとても印象的でした。太陽卵の開発に20年もの歳月を費やし、年間多くの研究費を投じたその情熱と信念には心を打たれました。
(株)落水正商店の訪問を通じて、卵生産に対する深い敬意を感じるとともに、今後も様々なご指導をいただき、また参加の互敬塾メンバーとしても地元の同企業を応援したいと強く感じました。