岐阜支部 11月度例会 経済講演会
- 事務局長
令和6年11月14日(木)岐阜県モラロジー会館にて、岐阜ニューモラル岐阜塾、岐阜県モラロジー経済同友会共催で「ライトアップ」の中村由美講師をお招きして講演会を開催いたしました。参加者は55名でした。中村由美講師は、カレーハウスCoCo壱番屋創業者の宗次徳二・直美夫妻・浜島俊哉社長の三代にわたり秘書として支えられました。平成8年日本秘書協会が選出する「ベストセレクタリー」を受賞し、「日本一の秘書」となられました。現在は、宗次夫妻の事務所「ライトアップ」に移籍され二人のサポートを続けられています。又月刊「モラルBIZ」にも連載で「気配り上手でいこう」を執筆されてきました。今回の講演のテーマは「“気配り”はプラスワンで上手く行く」具体的内容として 1.人は心地よさを求める生き物 2.気配りの良し悪しは、相手が決める 3.気配りの後の相手の反応をも逃さない 4.上手く行かなかったことを備忘し、次に生かす 5.気配りは誰かの為に、心を込めての5項目について、具体的な事例を含めてお話いただきました。
秘書の仕事は、誰かの為にやる仕事で、黒子的存在で影のようで、人の手足となることであると思っていたが、それだけでは物足りないと言われた。会社の方針、社長の方針、上司の考え方を理解した上で秘書の仕事を行う、社長から言われたことをやるだけでなく、工夫しながらプラスワンを付け加えていく。一歩進んだ知識を得ようとする秘書になって行かれた。又、ジャッジ機能を果たす秘書になって行かれました。
講演の中で宗次夫妻は超お客様第一主義の考え方(自分以外はお客様である)で自ら率先して実行され、細かいところまで目が届く(自ら率先してゴミ拾いされる)経営者とのこと。
お客様に満足をしていただくことは、お客様から目が離せないはずである、どんな時でも、どんなお客様でも相手がどんな対応をしようが、“いらっしゃいませ”“ありがとうございました”を必ず言う、それを楽しんでやる、それにお客様が気づいていただければ、又やりがいもでてくる。お客様が喜んでいただいたかどうかは、表情でわかる。又何かをしてもらったら、必ずありがとうを言うことで、気配りは完結する。
秘書の仕事として、①「だろう」、でなく「かもしれない」とすべての可能性を考えて行動する。②誰が見てもわかるようにファイリングして保管する。クリアファイルの色分け等 ③備忘し次に生かすうまくできなかったことの事例に対して考察をし、次に生かす。
④なぜこの仕事をするのかを伝える。わからなくて仕事をすることはやる気が起こらない。
良く気が付いたね、これからもよろしくねの言葉はやる気を引き出させる。等
中村講師からは、35年間宗次夫妻に仕えられ、実際の仕事を通して学ばれ、気づかれ、工夫された事例についてお話いただき、大変わかりやすく、気配りとは何か、プラスワンとはどういうことかを理解することができました。「カレーなる転身」をとげられた創業者の宗次徳二様のお話も是非聞きたいと思います。