人づくり経営と、三方よし経営
- 一般社団法人日本道経会 副会長
- 株式会社 旭ハウジング 代表取締役
令和7年も1か月が過ぎましたが、アメリカではトランプ大統領の2度目の政権が始まり、多くの大統領令の署名や関税問題が注目され、ロシアのウクライナ軍事侵攻は依然として続き、中東の紛争も終息の兆しが見えません。
日本国内では、自民党が単独政権を失い、物価の高騰や賃金の上昇が急速に進む中、103万円の壁など多くの制度の見直しが議論されており、国内情勢も予断を許さない状況です。
一方、本年4月に開幕する大阪・関西万博では、未来に向けた夢のような新技術や製品が発表され、またAIをはじめとする革新でこれからの生活や産業が大きく変わっていこうとしています。
「大勢には善きものと悪しきものとあり。大勢に逆行または順応するものは滅ぶ。順応しつつ真理を守るもの残る」『道経一体経営原論』P.255
社会情勢に一喜一憂せず、どのような状況であっても真理を追い求める経営が必要であり、私達は日本道経会の会員として、道徳と経済は一体であることを学び、実践してくよう日々努力しています。日本道経会が掲げる2つのスローガン
「未来を拓く企業の姿は三方よし」
「企業の繁栄は人づくり経営にあり」
経営者がモラロジーを基本に品性を高め、道徳観を養い、理念を掲げ、社員と共にその実現邁進するという、経営者を先頭にした人づくりが、社内に浸透し、お客様、関係者の皆様、地域社会、国家、世界を良くする三方よしに繋がっていくのだと思います。
「創業にも守成にも苦労して人を愛す」
弊社は、106年前の1919年、祖父が14歳の時に木こりとなり、その歴史が始まりました。大東亜戦争に出兵し、戦後の大変な時代を乗り越え、モラロジーの教えに出会い、諸伝統への感謝と報恩の精神を高め、二代目となった父も、祖父の心を心として進み、オイルショックやバブル崩壊等の困難な状況を乗り越えました。
そして私は2001年に比較的順風な状態で社長を引き継ぎました。
なかなか順調には進まず、様々な課題を持ちながらも、4代目として専務を担ってくれている長男と共に、道経一体経営の実践により必要とされる企業を目指して進んでおります。
私達の学びの基盤であります「日本道経会」は、各支部の益々の活性化につながるよう、それぞれの委員会が活動を積極的に行いながら、そして外部に向けての発信も高めながら会員増強も目標として進んでまいります。今後とも皆様のご支援とご協力賜りますようよろしくお願いいたします。