一般社団法人 日本道経会

一般社団法人 日本道経会

日本道経会は、「道徳経済一体」の理念に基づき、産業人教育の推進ならびに繁栄と永続の企業の創造につとめ、 経済倫理の確立および経済界の安定的発展に寄与し、地球市民の一員として社会に貢献することを目的としています。

活動予定

令和7年3月14日~23日
14日(金)
15日(土)
16日(日)
17日(月)
18日(火)
19日(水)
20日(木)
21日(金)
22日(土)
23日(日)

奈良支部 12月例会&懇親会

活動報告
令和7年2月20日
  • 事務局
上田 豊彦

令和6年12月27日(金)午後5時20分から8時10分まで、橿原神宮養正殿において例会と懇親会が開催されました。例会の講師には株式会社リビアス 代表取締役社長 大西 昌宏氏をお迎えし、「経営者は教育者として社員によき人生を」をテーマに講演していただきました。年末にもかかわらず32名の方が参加していただき、講演の後は、大西講師を囲んでの懇親会で忘年会も兼ねての楽しいひと時を過ごさせていただきました。

大西講師は、平成14年に理美容総合ビジネス企業を創業され、現在は関西・関東に220店舗、社員470名を超えるまでに成長されています。大西講師は、ご両親が大阪で複数の理髪店を営んでおられ、その影響で、大学卒業後理容師の国家資格を取得され、3店舗あった両親の店の一つで働くようになり、28歳で自分の店を出店され、利用組合には加盟せず、独自のやり方で進めてこられました。年中無休で夜も営業するなど顧客の利便性を考えての営業を展開され、また、子育て中の美容師中心の店舗を開店し、日・祝日は定休日とし平日は午後5時に閉店し、家庭と仕事の両立ができるようにして従業員を確保し、店舗数を増やしていかれました。そして、従来の来店型店舗のほかに、老人ホームや病院などに理容師を派遣する派遣型事業も始められ、その後、平成14年に「関西理美容サービス」(後に「リビアス」と改称)を設立し二つの事業を分けられ再スタートされました。その後、スーパー銭湯にカットサロンを出店したり女性顔剃り専門店を出店したりして規模・業績は拡大し現在に至っているということです。

その間、人材を確保するために、先ず、仕事の効率を上げるために環境整備(整理・整頓)を徹底して継続し、その結果、社員が成長し業績も変わる。それと同時に心の教育、「伝統(恩人の系列)」の観念を取り入れて研修を行い、先人や恩人に感謝する心を育て人間力を高め、経営者と価値観を共有でき人材を育てることに力を注いで来られています。また、共通の道具と共通の言語、すなわち経営計画書・リビアス用語集を用いて従業員の意識共通化・一体化を図り、マネジメント教育を推進して若い社員を積極的に店長に任命し自分達で計画を立案できるように育てておられます。また、平成26年には「理容師美容師養成学校スタリアビューティーカレッジ大阪」を開校し、理容師の資格を持っていない方も入社後に学びながら資格を取得するシステムも整えられているということです。

最後に、経営者は教育者、施す教育によって社員の人生に大きな影響を与える存在であることを肝に命じ、素直、謙虚、感謝の心で、チャレンジし続け、自分自身の成長を目指していきたいと話を締め括られました。

今回の、大西講師のご講演で、従業員を育て、従業員が幸せになり喜んでもらえる経営者になることがいかに大切か、あらためて感じました。

感謝。

コラム

人づくり経営と、三方よし経営

令和7年も1か月が過ぎましたが、アメリカではトランプ大統領の2度目の政権が始まり、多くの大統領令の署名や関税問題が注目され、ロシアのウクライナ軍事侵攻は依然として続き、中東の紛争も終息の兆しが見えません。 日本国内では、自民党が単独政権を失い、物価の高騰や賃金の上昇が急速に進む中、103万円の壁など多くの制度の見直しが議論されており、国内情勢も予断を許さない状況です。 一方、本年4月に開幕する大阪・関西万博では、未来に向けた夢のような新技術や製品が発表され、またA...続きを読む