福岡支部11月例会
- 株式会社サイキ
令和6年11月22日(金)に福岡市博多区の八百治博多ホテルに於いて会員50名に参加いただき日本道経会福岡支部全体例会を開催しました。「顧客づくり・モノづくりと致富の経営」のDVDを視聴し、会員企業2社の企業紹介・経営体験発表をいただきました。
その後、UAゼンセン福岡支部 長嶋良昭氏をお招きし「経営をとりまく労務リスク」と題してご講演をいただきました。
ご講演では、日本の主な労働団体の現状とUAゼンセン(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)について詳しくご講話くださいました。
日本には主な労働団体が3つ存在しており、その中には過激な思想をもとに活動している団体があり、企業への要求、活動も非常に厳しいとのことでした。
また、自社に労働組合がなくても、個人単位で加盟できる労働組合である合同労組という組織が存在し、活動が活発になってきているそうです。個人加盟型の組合は企業との交渉を有利に進める為に本社や店舗、経営陣の自宅等で過激な街宣行動を行ったり、インターネットで「ブラック企業!」と会社を批判する情報を流し、攻撃を仕掛けてくるそうです。
UAゼンセン(日本最大の産業別労働組合)はその様な過激な合同組合から会社と組合員を守る為、日々従業員の不満や意見を集め会社と交渉して改善する取り組みを繰り返し行っておられるそうです。そのことが結果として会社の経営基盤を支える仕組みになり、過激な個人加盟型労組から企業を守ることになるとのことでした。
労働組合がない企業においては、労務紛争など他人事の様に捉えられがちですが、自社の社員が個人加盟型労組に加盟したり、加盟している人材が入社すれば状況は一変してしまいます。このことからも私たちはその様なリスクを考えておくことと同時に、道経一体の経営を目指し真剣に取り組んでいかなければならないと思います。